費用

無宗教のお葬式とは?費用を抑えて自分らしく演出するお別れの方法!

こんにちは!たんぽぽです。

「長崎お葬式diary」にお越し頂きありがとうございます。

ところで…

無宗教のお葬式に参列したことありますか?

宗教的な儀式を省いて
自分らしく演出することが可能な無宗教のお葬式。

でも、一体どんなお葬式なんだろう?
費用は?

慣れていない分、
疑問や不安も多いみたいです。

今回は、費用を抑えながら
無宗教のお葬式を行うポイントや注意点をまとめます。

無宗教のお葬式とは?

首都圏では、
無宗教のお葬式が増えていると聞きます。

エンディングデータバンクの調査によると
2016年は全体の20%以上が無宗教のお葬式で
年々、増加傾向にあります。

これは首都圏のデータなので、
全国的にみるともう少し低いと思いますが
長崎でも増えつつあるのは事実です。

長崎の場合は、
まだお寺との繋がりが強く
カトリックの信者さんも多いので
無宗教のお葬式が浸透するには
少し時間がかかりそうです。

無宗教のお葬式を選ぶ主な理由

信仰している宗教がない
宗教的な儀式に意味を感じない
本人がお経はいらないと言っていた
家族間で信仰している宗教が違う
本人の職業や趣味を活かした式で送りたい
宗教者に渡す謝礼(お布施など)を節約したい
葬儀費用を安く済ませたい
自由なお葬式をしたい

などが多いようですね。

無宗教でお葬式を行う上で
絶対に押さえておくべきポイント

お墓、遺骨はどうする?

宗派を問わない民間の霊園か公営の墓地を利用する
または、散骨する

まずは、ここをクリアしないと先に進めません。

自分のお葬式なのか
家族のお葬式なのかでも変わってきますが
お葬式は単なる儀式だけの問題ではなく
必ず、次に発生する遺骨やお墓の問題と繋がっています。

例えば
お墓がお寺の敷地にあって
自分もこのお墓に入るつもりなら
まず無宗教では無理だと考えてください。

寺院墓地は
檀家の為の墓地なのですから
そのお寺にお葬式の依頼をし
戒名を頂くのが基本です。

菩提寺のご住職が
とても話の分かる現代的な考えの方だったら
事前に相談すれば…
理解をして貰えるかもしれません。
が…

おそらく
無宗教のお葬式とは別に
仏式でのお葬式を行うとか…
生前に戒名を頂くとか…

何かしらの条件が付くか
提案があるかもしれません。

でも!

これは、あくまでも…

ものすごーっく!

物分かりのいい和尚さんだったら!

の話ですからね!

こうなると
葬儀にかかる費用は高くなってしまいますが…

どうしても自分らしいお葬式を望むのであれば
菩提寺に相談してみるのが
一番の近道です。

最近は時代に合わせ
柔軟な対応をして下さるご住職も増えていますが

その一方で

宗派やお寺の意向が絶対!
というお寺も少なくありません。

故人の生い立ちなどを紹介するナレーションや
弔電の紹介も
一切、駄目!というお寺もあるほどです。

なかには…

ものすごーく怖い和尚さんもいるんですよ!

お寺との付き合いがなく
お墓は、宗派を問わない霊園や納骨堂を利用する
もしくは散骨するなど

お墓と遺骨の問題がクリア出来たら

家族の了承は得られる?

戒名もお位牌もない
その後の法要なども宗教者なしで行う

家族の同意が得られるか?

ここも重要ポイント!

お寺にお葬式の依頼をしないという事は
単に、読経がないというだけでなく
戒名もお位牌もないということです。

その後の法要も
自分たちだけで済ませるか
何もしないか…

これを家族に納得して貰えるかは
とても大事です。

自分のお葬式であれば
家族もすんなり受け入れてくれるかもしれませんが

親などのお葬式なら
家族それぞれの考えや想いがあるでしょう。

あとになって
「お経をあげて貰わなかったから
成仏してないんじゃないか?」

なんて…
揉め事になるケースも実際にありました。

みんなに相談をして
理解を求めましょう。

次のポイントは

無宗教のお葬式の流れと費用

式の流れをどうするのか?

無宗教のお葬式を選んだ理由が
故人の生前の職業や趣味を活かした式で送りたい
という場合は

式場を選ぶ前に

どういう式にしたいのか
どんな演出をしたいのか
希望や形式を明確にしておく必要があります。

たとえば、
故人のプロフィールビデオを式場で流したい
好きな音楽を流したい
バンドの生演奏をしたい
式場内で食事を提供したい
など…

映像を使うのであれば設備が必要ですし

生バンドの演奏なら
他の式場の方への配慮が必要になりますよね?

どういう式を希望するのか
きちんと家族で相談してから
幾つかの葬儀社を廻って
見積もりを取る事をお薦めします。

どこまで可能なのか?
費用がどれくらい掛かるか?
ここでやっと確認です!

費用はどれくらい?

仏式と無宗教の費用の違いは
基本的に
「お布施がいらない」
この1点のみです。

無宗教でも
広い式場で会葬者が多い
祭壇はお花でいっぱい
奏者を依頼して生演奏など

拘れば費用はどんどん膨らみます。

ただ単に、

お葬式の費用を安くあげたい
お寺とのやり取りが面倒だから…

という理由で無宗教を選ばれるのであれば

式の流れや式場にはあまり拘らず
費用を抑える事も可能です。

とはいえ、

無宗教のお葬式に慣れていない葬儀社もあるので
やはり、幾つかの葬儀社をあたり
見積もりを出して貰って
比べてみるのがいいでしょう。

無宗教の家族葬なら
費用はもっと抑えられますし

通夜を行わない
1日葬も可能です。

首都圏では
1日葬や直葬もかなり増えているようですが…

現状、長崎では
直葬は増えつつあるものの
お坊さんにお葬式だけ依頼する
1日葬は難しいんです。

お経はお葬式だけでと
お願いしても
引き受けて下さるお寺が
非常に少ないからです。

仏式では、
枕経、通夜経、葬儀と一連の形式があって
葬儀だけでは
きちんとしたご供養が出来ませんと
断る和尚さんが大半。

私の知り合いの和尚さんなんか…

「もし、経済的な理由で
お布施が用意出来ないから
お葬式だけでいいということなら
お布施はいりません。」

「そのかわり、
きちんとご供養がしたいので
お通夜も、お葬式もいつも通り
お経をあげさせて下さい。」

こんな立派な和尚さんもいるんです!

世の中捨てたもんじゃありませんよ!

ただ、
交通費だけは出して貰えると助かるんだそうです…。

無宗教のお葬式
自分らしく演出するポイントと注意点!

無宗教のお葬式とは?費用を抑えて自分らしく演出するお別れの方法!

私が司会をした無宗教のお葬式の中で
とても印象に残っている式があります。

1つは、故人がまだ若いお母さんでした。
ご主人を始め、子供さんも親御さんも
哀しみが深く
式の打ち合わせどころではありません。

無宗教のお葬式を選択された理由は
医療費にかなりのお金を使ったことと
これから、子供さんに教育費が掛かる事。

お墓やお寺のことや
お位牌や戒名のことも
理解したうえで
無宗教のお葬式を選択されたのですが

予備知識がなく
哀しみが深いので

式の打ち合わせもなかなか進みません。

結局、無宗教の一般的な流れを説明し
それに沿った形の式になりました。

式に入れる事が出来たのは
お子さん達からのお手紙の代読
お母さんが好きだった
アーティストの曲くらい

おそらく
他界されるその瞬間まで
お葬式のことなど
考える余裕がなかったのだと思います。

こういうケースは
仕方がないんですが…

もしも、お母さんが
元気なうちに
自分の葬儀の話をされていたら…

家族も少しは
覚悟とか…
心の準備が出来たのかもしれない
と思うのです。

お葬式には
いろんな意味があって…

私は

辛い現実を受け止めて
故人との縁を新しく結び直し
前に進む為の儀式だと捉えています。

「大切な人の為に
自分がどれだけのことをしてあげられたか…?」

それが1番のポイントで

お金を沢山掛ける事で満足する人もいれば

入院中、精一杯看病して満足する人も

故人らしいお葬式で送って満足する人もいる

これは、人それぞれで
どれが正解とかはないんですよね~

どうか…
「お葬式なんかいらない」
なんて
言わないで下さい…

お金をかけなくても
納得のいくお葬式は必ず出来ますから!

「はぁ~

またいつものごとく脱線してしまいました…」

話しをもとに戻すと…

無宗教のお葬式のメリットは
自由に式の形式を作れること。

この自由にプロデュース出来るというメリットを
最大限に生かしたケースもありました。

この方は
以前、お父さんの葬儀で
お寺に対して強い違和感を持たれたらしく

お母さんの葬儀は仏式ではしないと決め

後悔はしたくないからと
随分前から
いろいろと勉強し
葬儀社とも司会者とも、
何度も相談を重ね
無宗教のお葬式で
お母さんを見送られました。

最後はとても納得されたお顔だったのが
印象に残っています。

「自由に出来る」ということは
全て自分が作り上げなくてはならず
裏を返せば

とてもエネルギーのいる
大変なことでもあるのです。

無宗教のお葬式って
意外と大変なの分かって頂けましたか?

では、そろそろまとめます!

無宗教のお葬式は・・・

拘りがあり過ぎると大変で、エネルギーも計画性も必要。
拘れば拘るほど、費用も掛かる。
拘りがなければ極限まで費用を省ける。
大切なのは、お墓やお寺の状況を把握し、家族の理解を得る事。
費用を抑えて満足出来るお葬式にするには
下調べや葬儀社との打ち合わせが重要。

如何でしたか?

今回は無宗教のお葬式について
費用を抑えて自分らしく演出するお別れの方法を
まとめてみました。

お葬式って大変なんですが
あなたの大切な人の為に
じっくり考えて貰えると嬉しいです。

最後までお読み頂き
ありがとうございました!